他のメンバーによる査読

翻訳がアップロードされると、次に査読作業に入ります。査読のことをレビューと呼ぶこともあります。翻訳の品質を確保するために、翻訳物に誤訳や誤字脱字がないか、日本語はわかりやすいか、などのチェックが行われます。

Damned Lies 上の役割として、「翻訳者」と区別される「査読者」がありますが、「査読者」以外にも、査読を行いたい人なら誰でも参加できます。

査読の手順

ここでは、査読者と翻訳実施者と両者の作業について順を追って述べます。

  1. 査読者は、翻訳済状態が通知されたモジュールのページから、最新の POT ファイルとマージされた PO ファイルをダウンロードしてください。

    翻訳実施者による「新しい翻訳をアップロード」アクションの欄のリンクからダウンロードできます。下の画面例では、“gnome-shell-master-po-ja-226361.merged.po” のリンクからダウンロードしてください。

    図 3-5アップロードされた翻訳 (例)
  2. 査読者は、翻訳の成果物を査読してください。

    主な査読方法
    • PO ファイルを使ってビルドしたアプリケーションを実際に使ってみて、翻訳の妥当性を確認する
    • PO ファイルの中身からチェックする
  3. 査読者は、翻訳物の問題や改善点また確認事項などがあれば、Damned Lies の該当モジュールのページでコメント登録してください。

    登録したコメント内容は、翻訳実施者および該当モジュールの各コメント登録者宛てに自動でメール通知されます。メーリングリストには通知されません。

  4. 翻訳実施者は、査読者からのコメントにたいする返事を、同じく該当モジュールのページでコメント登録してください。

  5. 上記 2 つの、査読者と翻訳実施者とによるコメント登録ステップは、双方の合意が得られるまでくり返し行います。

  6. 翻訳実施者は、査読者からの指摘を基に、必要に応じて PO ファイルを修正します。

    「翻訳作業の流れ」の セクション 3.2 - 翻訳の予約 からの手順を再度実施してください。修正自体は、アップロード済みの PO ファイルにたいして行ってください。

  7. アップロードした翻訳にたいして査読者から合意が得られれば、査読はひとまず完了です。

査読手続き上の留意事項
  • 査読コメントのやりとりは、Damned Lies 上で行ってください。Damned Lies のアカウントが必要になるので、アカウント登録していない場合は登録してください。登録方法については、セクション 2.2 - Damned Lies へのアカウント登録 を参照してください。
  • 査読が十分になされていないと思われる場合は、メーリングリストなどで追加の査読者を募集してください。その場合も査読コメント自体は Damned Lies 上で行う必要があります。
  • 査読者は、特に指摘事項がない場合でも、査読を実施した旨コメント登録するようにしてください。その時点で特に問題が見つかっていないことが明確になります。
  • 査読者と翻訳実施者との間で意見が折り合わず、議論が平行線を辿る場合は、コーディネーターを中心に第三者が取りまとめることになります。必要に応じてメーリングリストなどで仲裁を呼びかけてください。