日本GNOMEユーザー会
では,GNOME アプリケーションのメッセージを日本語に翻訳す
る作業を手伝ってくれる方を募集しています.具体的な方法に
ついてはこの文章と,他には http://www.gnome.gr.jp/develop/ja_po.html
で紹介しています.
日本GNOMEユーザー会
では
GNOME に関する日本語のメーリングリストを複数運 営しています.GNOME
に興味のある方の参加をお待ちして
います.アプリケーションの日本語化についての話題も,
さかんに行われています.詳しくは, 日本GNOMEユーザー会が運営するメーリングリスト
をご覧ください.
多くの GNOME アプリケーションは,gettext という仕組 みを用いて,メッセージをユーザの環境に合わせた言語に 切り替えて表示できるようになっています.gettext 化さ れたアプリケーションは,メッセージカタログと呼ばれる ファイルを用意しておくだけで,プログラムを再コンパイ ルすることなく複数の言語を切り替えて表示できます.
例えば日本語のメッセージカタログが用意されたアプリケー ションについては,環境変数 LANG に ja_JP.eucJP などの 値を設定しておくだけで,メッセージを日本語で表示させ ることができます.アプリケーションとメッセージが別の ファイルに切り離されているので,プログラミングなどの 知識が無くても,簡単な英語が翻訳できる人ならばだれで もアプリケーションの日本語化に貢献できます. このように,アプリケーションの開発者に対して,メッセー ジを翻訳する作業を行う人を翻訳者と呼びます.
gettext 化されたアプリケーションと,そうでないアプリ ケーションの見分け方は,ソースファイルを展開したディ レクトリに po/ というディ レクトリが存在しているかどうかでわかります.もし存在 したならばアプリケーションは gettext 化されているで しょう.po/ja.po というファ イルが存在したならば,そのアプリケーションには,すで に日本語メッセージカタログが用意されています.この ja.po ファイルのことを日本語メッセージカタログと呼び ます.
この文章では,gettext 化されていないアプリケーション を gettext 化する方法(参考, 章 6)について は説明していません.しかし,アプリケーション の gettext 化は日本のユーザだけでなく,他の国のユー ザにとっても有用なものですから,gettext 化に成功した ら開発者と連絡を取ってパッチを採用してもらうように働 き掛けると良いでしょう.
具体的な翻訳作業は,日本語メッセージカタログを編集 することで行います.まだ日本語メッセージカタログが 存在しないときは,pot ファイルと呼ばれるテンプレー トから日本語メッセージカタログを作成するだけです. プログラムのソースを参照する必要はありません.本当 に簡単ですから,大勢の人の参加をお待ちしています.:-)
翻訳作業だけなら日本語入力が可能なエディタがあれば十 分です.アプリケーションを動作させて翻訳を確認するに は,アプリケーションをコンパイルできる環境と,以下の プログラムが必要となります.
GNU gettext GNU autoconf
tahara@gnome.gr.jp