sawfish を GNOME と一緒にではなく単体で使う場合に補助アプリケーションが欲しいという方もいらっしゃるかもしれません。筆者は常用していませんがそのようなアプリケーションもいくつか存在するようです。
表 3-2. sawfish 周辺アプリケーション、ライブラリ
rep-panel | rep-gtk を使って書かれた GTK+ のアプリケーションランチャです。ホームページを見つけることができませんでしたのでhttp://sawfish.gnome.gr.jp/apps/rep-panel-0.2.tar.gzとして置いておきました。これは以前の sawfish では動作しましたが、執筆時の最新版 (v0.32) ではいくつか修正が必要なようでそのままでは動作しませんでした。 |
spager | rep と C で書かれた、sawfish と一緒に使うページャです。sawfish の最新版(v0.32)では本体の他にホームページ(spager webページ)で提供されるパッチを当てる必要がありました。ページャは他のウィンドウマネージャでは標準で用意されることも多い、基本的なアプリケーションでありGNOMEを使っていない場合に特に重宝するのではないでしょうか。 |
xiconic | GNOME/ICCCM 互換性のあるウィンドウマネージャ用のアイコンマネージャだそうです(xiconic web ページ)。しかし残念ながらこちらも時間がなくて動作確認できませんでした。 |
stph | これはアプリケーションというよりもライブラリです。GNOME 互換性のあるウィンドウマネージャで Xlib などに詳しくなくてもタスクバーやページャが簡単につくれるそうです。配布に含まれていたサンプルを動作させてみました(次の図の下の方に横たわっている細長いものです)。 |
今回は sawfish の内部のコア部分を構築している、rep 言語について触れてみました。rep 言語を理解するには Lisp の基本的な知識が必要となるので、なじみのない方には少し内容が難しくなってしまったかもしれません。
さて次回は、もともと筆者が sawfish を使うきっかけともなった、柔軟かつ簡単に書ける、テーマ機能について触れてみたいと思います。