GNOME 開発チームは、完璧な UNIX デスクトップへと向かう道のりの、さらなる里程標を公開しました。この公開版には、 2.2.0 公開後の最近何ヶ月かにわたって行われたたくさんのバグ修正と小さな改良を取り込んでいます。
http://mail.gnome.org/archives/gnome-announce-list/2003-March/msg00049.html
Dia 開発チームは、今週、バージョン0.91 を公開しました。今回の公開版は、多くの素晴しい機能追加と修正が行われており、その中には、長らく待望されていた Gtk+2.0 への移行が含まれています。あなたは、再び、デスクトップと高度に統合されたダイアグラム(図表)作成ツールを使うことができるようになるでしょう。
http://mail.gnome.org/archives/gnome-announce-list/2003-March/msg00043.html
librsvg で高名な Dominic Lachowicz は、今、libcroco の開発者 Dodji Seketeli とともに、librsvg 上で、libcroco に CSS2 を解析させるよう共同作業を行っています。これによって、librsvg の CSS2 解析をずっと改善させることができるでしょう。さらに、それによって多くの面で(例えば色など)、SVG theme を変えることができるようになるでしょう。
http://savannah.nongnu.org/projects/libcroco
http://librsvg.sourceforge.net
Mozilla 開発チームは、新たに、Mozilla 1.3 を公開しました。当然ながら、Gtk+2.0 に対応しています。これは、Galeon、Epiphany、Nautilus で使われる改良版 html 描画ウィジェットに向けた重要な里程標になるものです。この過程は、Mozilla のサブプロジェクト GRE つまりGecko Runtime Environment (Gecko 実行環境)と Minimoz (Mozilla の 小さな footprint branch)の公開によって完成されるでしょう。
http://www.mozilla.org/releases/
http://www.mozilla.org/projects/embedding/MRE.html
http://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=194240
ダブリン で開催される予定の今年の GUADEC での発表の投稿の締切が、じりじりと近づいています。発表する可能性のある人は全員、GUADEC 実行委員にできるだけ早く連絡をとるようにして下さい。GUADEC での発表は、仲間の GNOME ハッカーたちにあなたのアプリケーションやライブラリを使うのに必要な情報を与える最善の方法でしょう。
http://mail.gnome.org/archives/gnome-hackers-readonly/2003-March/msg00125.html
Evolution の GNOME 2 移植版の新たな試用版が出来ました。Evolution 開発チームは、GNOME 2 への移植版作成に向けてフルスピードで邁進しています。それは、もちろん、今までで最高の正式版の Evolution となるでしょう。
http://mail.gnome.org/archives/gnome-announce-list/2003-March/msg00039.html
Sun Microsystems の Eugene O'Connor は、最新版のユーザーズガイドを公開しました。ガイドでは、panel の更新、リムーバブルメディア、フォントやテーマの設定ツール、バグ修正、そしてたくさんの更新を取り込んでいます。
Alexander Kirillov は、新規のユーザたちに GNOME の概観を示すための "introduction to GNOME" 文書を発表しました。
http://www.gnome.org/learn/users-guide/latest/
http://www.gnome.org/learn/intro/latest/
Tim Janik と Stefan Westerfeld は、非常にすばらしい Bedevilled Sound Engine の バージョン0.5 の公開にこぎつけました。BSE は作曲、音響の合成、音声のサンプリング操作のための評判の良いライブラリです。
http://mail.gnome.org/archives/gnome-announce-list/2003-March/msg00042.html
Dave Camp と Alexander Larsson の二人は、再び、金ボタンの船長の上着を着込んで人々を導いています。彼らは Nautilus が新たな海への船出に向けて準備が整うようにと、懸命に開発中です。彼らは、最近になってバージョン 2.2.2 を公開しました。これは、半透明なアイコンを選択するときや、ツールバーのテーマ変更、セッション管理の視覚化、その他諸々の問題の修正が取り込まれています。Alex と Dave に今年の GUADEC でラム酒を一瓶奢るのを忘れないようにしましょう。
http://mail.gnome.org/archives/nautilus-list/2003-March/msg00074.html
Owen Taylor は、gtk-devel ML に GtkFileSystem の API の設計の最初の草稿を投稿しました。これは、Gtk+2.4 に向けて新しい fileselector を準備するための第一歩となるものです。Owen のメールと、今のところの反応を一通り読んでみて下さい。もし、何か貢献したい、ということなら議論に参加してみて下さい。
http://mail.gnome.org/archives/gtk-devel-list/2003-March/msg00174.html
編集すべきか、編集せざるべきか、それが問題です。GNOME アプリの中には、すでに、ツールバーエディタを用意しているものがあります。しかし、こうしたツールバーエディタをツールキットの標準の一部としたい、という人もいます。 Iain Holmes は、彼の考えを投稿して議論を始めました。そして Biswapesh Chattopadhyay を始めとする他の多くの人々が彼らの考えとスクリーンショットを携えてその後に続いています。
http://mail.gnome.org/archives/desktop-devel-list/2003-March/msg00484.html
http://mail.gnome.org/archives/desktop-devel-list/2003-March/msg00573.html
最近、バスに轢かれた、とかでない限りは、多分、GNOME と KDE の両方での、D-BUS メッセージングバスについての大規模な議論にお気付きでしょう。これは、KDE founder の Mattias Etrich が GNOME 、KDE のハッカー達(GNOME 開発者の Havoc Penington や Anders Carlsson も参加しています)とともに作り上げたものです。D-Bus が目指しているのは GNOME と KDE そして、その他のソフトでも使用できる共有メッセージバスを試み、設計することです。この動きは、まあ想像のつくことでしょうが、論争なしには進みません。このために CORBA を使用し続けることにはGNOME 側に強力な支持者がいますし、DCOP を使い続けることについては、KDE 側の支持があります。
しかしながら、明かに言えることは、D-Bus の導入は、GNOME の中での CORBA の死を意味するわけではなく、そのかわりに Unix Desktop の中の相互運用性が最重要となる分野で役に立つために、D-Bus が多分、CORBA への追加物として取り込まれていくだろうということです。Havoc Penington が D-Bus を解説している email は以下の Link にあります。
http://mail.gnome.org/archives/desktop-devel-list/2003-February/msg01043.html
もし、GNOME アプリケーションを C# と Mono フレームワークを使って書き始めたいと思っているなら、あなたは、絶対に最新の Mono ハンドブックを読むべきでしょう。これは、 Johannes Roith、 Martin Willemoes Hansen 、Pedro J. Cabrera といったコミュニティのメンバーの偉大な貢献のおかげで、本当にすばらしい出来栄えを見せつつあります。
また、Mono の世界からの利益として、.net のCORBA バインディングがあります。これは多分、Mono に統合されることでしょう。
http://www.go-mono.com/tutorial/html/en/index.html
http://lists.ximian.com/archives/public/mono-list/2003-March/012949.html
GNOME 界の様々な人々が、再び、すばらしい発言を展開しています。TigerT と Jimmac は、OpenForBusiness によってインタビューに答えました。Jeff Waugh は、 Sydney Morning Herald によって、Havoc Penington は、osnews.com にインタビューを受けました。
http://www.ofb.biz/modules.php?name=News&file=article&sid=213
http://smh.com.au/articles/2003/02/21/1045638481419.html
http://www.osnews.com/story.php?news_id=2997
Thanks for Paul Warren for these lists. これらのリストを作ってくれた、Paul Warren に感謝します。
活発なモジュール:
| 活発なハッカー:
|
この情報は、http://bugzilla.gnome.org からのものです。ここでは、ほとんどのGNOME モジュールのバグと機能のレポートを受け入れています。もし、バグ潰しに参加したければ、gnome-bugsquad ML に参加して下さい。
現在、open 中のバグ: 8568 (先週: 新規: 608, 解決済み: 628, 差異: -20)
現在 Open 中のバグが多いモジュールから順番に(機能拡張の要望を除く):
モジュール名 | オープン中のバグ | 先週、新しくオープンされたもの | 先週解決したもの | 差異 |
---|---|---|---|---|
nautilus: | 794 | 39 | 49 | -10 |
gtk+: | 561 | 36 | 14 | +22 |
galeon: | 451 | 78 | 67 | +11 |
gnome-vfs: | 255 | 4 | 6 | -2 |
gnome-panel: | 223 | 51 | 49 | +2 |
GIMP: | 199 | 13 | 38 | -25 |
control-center: | 156 | 17 | 6 | +11 |
gnome-applets: | 155 | 16 | 109 | -93 |
GnuCash: | 123 | 18 | 11 | +7 |
sawfish: | 112 | 3 | 0 | +3 |
gnome-terminal: | 104 | 17 | 18 | -1 |
balsa: | 103 | 5 | 2 | +3 |
libzvt: | 93 | 1 | 0 | +1 |
medusa: | 92 | 0 | 0 | 0 |
glib: | 85 | 4 | 0 | +4 |
Gnome BugzillGnome Bugzilla のユーザ−バグを解決したり close したりした数が多い人から順番に−
これらのパッケージのもっと詳しい情報については、GNOME Software map: http://www.gnome.org/softwaremap/latest.php を見て下さい。
分かってる。分かってるさ。俺は、いいかげんな奴だよ。でも、週報はここに復活したんだ。GNOME 2 の発展の時節を記録するためにね。コードネームは、「The big bumps are gone, bring out the polish」
Christian Fredrik Kalager Schaller
gnome-summary@gnome.org
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